あなたに合うのはどっち?キャリアヒアリングの2つの「型」
はじめに
「キャリアプラン、どうしよう…」 会社で上司と面談するときや、ふと自分の将来を考えるとき、多くの人が一度は悩むテーマですよね。 また、上司の立場としては、部下のキャリアとどう向き合えばいいのか、これもまた悩ましい問題ではないでしょうか。
実は、キャリアについて考えるときには、大きく分けて2つの「型」があるんです。それが「積み上げ式アプローチ」と「未来逆算アプローチ」です。
この記事では、それぞれの特徴と、どんな人に向いているのかを解説します。自分に合った「型」を知ることで、きっとキャリアの解像度がグッと上がるはずです。
1. 「積み上げ式アプローチ」とは?
これは、「現在地」や「過去の経験」からスタートして、その延長線上に未来を描いていく考え方です。
「今の仕事でこんなスキルが身についたな」 「そういえば昔、〇〇をやっている時が一番楽しかったな」
といったように、自分の経験や強みを一つひとつ積み上げて、「じゃあ、次は何をしようか?」と考えていくスタイルです。
こんな人におすすめです!
- 将来の目標や夢が、まだハッキリとは見えていない人
- まずは自分の強みや価値観を再確認したい人
- キャリアについて考えると、漠然とした不安を感じてしまう人
メリットは、地に足のついた考え方ができること。過去の成功体験などから自信をつけながら、着実に一歩を踏み出せる安心感があります。 一方で、デメリットは、現状の延長線上でしか未来を考えられず、自分の可能性を狭めてしまう可能性があることです。
2. 「未来逆算アプローチ」とは?
こちらは、最初に「こうなりたい!」という理想の未来(ゴール)を設定し、そこから逆算して「今やるべきこと」を考えるアプローチです。
「5年後、自分は〇〇の専門家として活躍していたい!」 「そのために、3年後にはこのスキルを身につけて、この役職に就いて…」 「じゃあ、今の自分に足りないものはこれだから、明日からこれを始めよう!」
という風に、ゴールから現在地までの道のりを設計していきます。
こんな人におすすめです!
- ある程度、自分のなりたい姿や目標のイメージを持っている人
- 現状を打破して、新しいことにチャレンジしたいと考えている人
- 目標達成までの具体的な道のりを明確にしたい人
メリットは、ゴールが明確なため、やるべきことがシャープになり、高いモチベーションを維持しやすいことです。 一方で、デメリットは、未来のイメージが固まっていない人にとっては、そもそもゴール設定が難しかったり、現実離れした計画になってしまったりする可能性があることです。
まとめ
| アプローチの種類 | 特徴 | こんな人におすすめ! |
|---|---|---|
| 積み上げ式 | 現在や過去から未来を考える | 未来のイメージがまだ持てていない人 |
| 未来逆算 | 未来から逆算して今を考える | 未来のイメージをある程度持っている人 |
どの方法が正解ということはありません。大切なのは、今の自分の状態に合ったアプローチを選ぶことです。 今回は、ご自身のキャリアと向き合うための代表的なアプローチについてまとめてみました。





